ポリプテルスの個体の多くはすぐにヒネます。
小さな水槽で飼育しているというのはもちろん、飼育数がある一定を超えると、成長しなくなります。
危険な言い方をすれば盆栽飼育がいとも簡単に行える魚かもしれません。
食用の養殖魚でも、一定の環境に必要以上に魚を詰め込むと大半の魚はひねてしまうようで、
ヒネない数にするか、数をたくさん入れてもヒネにくい魚種を養殖するそうです。
ポリプテルスは、成長期のえさ不足、過密飼育、小さな設備ではものの見事にひねてしまいます。
今は大きな水槽が置けないけど、将来大きな水槽を買うから、初めは60cmでエンドリを飼育しよう!
などと、小さな設備で幼魚期をすごし、水槽サイズのステップアップ゚が間に合えばまったく問題はないのですが、
そのまま何らかの理由でサイズアップできないでいると、見事にひねてしまい、
大きな水槽がやっと段取りできて、そこへ移しても時すでに遅し、
まったく大きくならずに40cmにも届かず成長をやめてしまうなんて事になります。
こうなると後の祭りですので、確実に大きな水槽を用意できる環境でないと飼育を始めるべきではありません。
しかし、中には固体の素質で、普通奥行き以上大きくならないなどといわれるのですが、それ以上に平気で成長してしまう個体もいます。
過密気味の飼育の中でもぐんぐん成長する個体もいます。
これは個体の持つ素質ですので、よりよい環境ではもっと大きくなるのでしょう。
上に書いたことはエンドリに限らずポリプテルスのすべての種に当てはまります。
(飼育したことがないビキールのようなものは知りません)
私は、コンギクスがどうしても飼育したくて、ショップに引き取られて、まったく成長しなくなった、
ひねたコンギクスを飼育したのですが、大型種というのは、大きくなってこその魅力を発揮するもので、
本来持つ魅力を出せずに飼育しています。
どうしてもエンドリが飼いたいからといって60cm水槽でひねて飼育させてもまったくそのよさは出ないと思います。
無理やり盆栽飼育などしても1,2年で飽きてしまうことでしょう。
2007.12.23追記
勘違いがあるといけないので補足です。
ポリプテルスは、一時的に成長が止まることがまま起こります。
40cmでエンドリの成長がストップしたからといって、それ以降は伸びないのではなく、
数年間成長を見せなかったものが、気が付くといきなり大きくなってたりすることがあります。
ですので、「もうこのポリプひねちゃったな」という短絡的な見方ではなく、
3年、5年というスパンで見ていかないといけませんね。
長い道のりですね。 |