土管
同種間でのかみ合い解決策として一縷の望みを賭け投入される土管について。、

「噛み癖とセネガルス」に大体のことは書いてあるのですが、
もう少し突っ込んだ内容と、よくある対処法についてもう少し触れてみたいと思います。

60cmなどの水槽で、ポリプテルスを2匹〜3匹程度飼育しておられる方が、
噛み癖の対処法として土管を入れるというようなことを見聞きします。
みもふたもありませんが、まず解消にはなりません。

いろんな意見を聞くと、縄張り意識から起こる噛み合いなので、一方の個体に縄張りとなる土管を与えて、
区分化してやるという意見です。

あくまで私個人の意見ですが、縄張り意識からの噛み癖ではなく、小さな環境でのストレスが主な原因です。

20cmのポリプテルスに2mの水槽をあたえ、対角に土管をひとつずつ入れてやるのであれば、縄張りが出来、意味を持つのでしょうが、
たった60cm×30cm程度では、縄張りを意識、主張するだけの十分な空間は保てません。
(主張しすぎるといったほうがいいのでしょうか。)
ピグミーグラミーのような小さな魚ではなく、相手は水槽の奥行きクラスの魚なのですから。

狭い環境下のストレス要因から来る、同種間のカニバリズム的行為は、魚にのみならず、
哺乳類、鳥類にも起こります。(霊長類のカニバリズムは当てはまりませんが)
これらの解消は、やはり狭い環境からの開放です。

土管は根本的解決にはなりません。(オブジェ、好みの問題に口出しする気はありません)